Attractiveness of Japan through the eyes of foreigners

 今から三百年前、ヨーロッパ人にとっての日本は、“Far East”、遥か東の果てにある国でした。国は閉ざされており、時の政権により出入りを許されていたのは、わずか一か所の人口島、出島です。当時ヨーロッパ世界は、ポルトガル・スペインを中心として、海外に富を求める大航海時代の終焉を迎えていました。17世紀中ごろまでに未知の領域を踏破したヨーロッパの国々は、独自の交易地や植民地を確立し、世界から富を集めることにより近代化を成し遂げます。
 このような時代に、日本が植民地化を免れたのは徳川幕府の統治体制と一定の軍事力並びに武士という兵力を持っていたからだと考えられます。結果的に鎖国政策は、外部勢力の侵入を食い止める役割を持っていたことになります。1690年(元禄3年)、オランダ商館付の医師として、約2年間出島に滞在したドイツ人医師、エンゲルベルト・ケンペルの『日本誌』を読めば、鎖国により、文化的な影響を受けず、独自の生活様式と精神文化を開花させた日本が、ヨーロッパ人にとっての日本の魅力であったことが伺われます。またそうした日本の魅力に気づいたヨーロッパ人は、異文化との比較により文化を洗練させるという一歩先の文化観を持っていたといえるかもしれません。
 今日、観光地や乗り物など現地案内のインフラ不足にも関わらず、SNSなどでの口コミを活用して訪日する外国人は、増加の一途をたどっています。受け入れる側も「おもてなし」の提供に懸命の努力を続けていますが、何を充実させればよいかは未だ手探りの状態です。IBPでは、訪日外国人から見た日本の魅力に視点を移し、訪日外国人の発見から学び、日本滞在中の旅と生活を支援したいと考えています。

Inbound Business Platform

JNTO(日本政府観光局)の統計によれば、2012年度からの訪日外国人数は年率30%ほどの伸びを示し、2013年度に初めて1000万人を超えました。2015年度の6月までの伸び率は46%を記録し、年間2000万人に迫る勢いとなっています。

人口減少が長期的傾向を示す中で、日本の景気をけん引し、外貨獲得の有力な産業として観光立国化が注目を浴びています。しかし、外国語による案内などの観光インフラの整備はまだこれからの状況にあり、増加しつつある個人旅行に対する多様なニーズに応えるには、多くの課題を抱えています。

弊社を幹事企業とする「インバウンドビジネスプラットフォーム」は、外国人旅行者の嗜好と行動傾向の把握や出国段階までのサービスに着目し。①送客、②誘客、③(訪日外国人による体験型)自己表現という三つのサービスを外国人の視点で構築するビジネスモデルの開発に取り組んでいます。
①については、WiFiルーターサービス企業や記念写真サービス企業と連携して、出国前サービスや訪日後の観光案内を充実する事業企画を進めています。